クリンソウ

ネットで知ったクリンソウが、見たくて日光へ。ちょうどいいことに、市が管理している施設が、クリンソウの群生地から、歩いて10分。ナントひとり1泊1570円(食事別)。今春から、運行を開始したリバティで日光に到着。バスで途中の中禅寺温泉で下車。金谷ホテルの「コーヒーハウス ユーコン」でお昼ごはん。テラス席で、セミの鳴く中、「もうセミ鳴いてるんだね」なんて話しながら、カレーライスを食べる。たかがカレーライスに、1750円出すなんてと思ったが、高くなかった。美味しかったってのもあるけど、接客が、とーっても良かった。お姉さんに、歩いて遊覧船までどのくらい掛かるかを聞いたら、「15分〜20分くらいです」と答えてくれた。しばらくして、お姉さんが、観光案内の地図と遊覧船のパンフレット持って戻って来た。「すみません、10分くらいでした」と地図を広げて案内してくれた。上高地でも感じたけど、おもてなしって大事だね。会計時、レシートを受け取ると、「こちらで日帰り入浴が、300円割引になります」とのこと。ここのお風呂に入ろうと思ってたんで、更にお得感up!ゆ〜っくり温泉に浸かり、旅の疲れを癒やす。

宿を目指し、近くの遊覧船乗り場から、船で千手ケ浜へ。とーっても綺麗な浜。まるで海の様。左へ行くとクリンソウの群生地。楽しみは、明日にとっておいて宿へ向かう。熊が出るとネットで見たので、昨日、妻が買ってきてくれた鈴を装着。宿に行く途中や宿の敷地内にもクリンソウが咲いていた。クマさんに出会わず宿に到着。建物が幾つかあって、何処に行けばいいのかわからない。ふらふらしていると、第一村人発見!今夜泊まる建物に案内してくれた。助かりました。管理人さんから、ルール説明。「最近、子供ですけど熊が出ます。小熊がいるということは、親もいます。夜は、外出禁止です」などなど。部屋で寛いでいると「お風呂の準備が、出来ました」と管理人さんが教えてくれた。折角、用意してくれたけど、入ってきちゃったし、どうしようかなあ…と悩んでいたら、眠くなって寝ちゃった。起きたら、晩御飯の時間。別館へ行く途中、管理人さんとおしゃべり。この施設、元々はいろんな大学が使ってたそうで、使わなくなったけど、更地に戻すのにお金が掛かるから、市が更地に戻すって条件で、譲り受けたそうだ。別れ際「夜は、電気が流れてるあの線から、出ないように」と、念を押される。ご飯食べたら、後はすること無し。とっとと就寝。部屋の外が、騒がしい。もう朝か、と思ったらまだ、5時前。もう一組の人達が、出発するようだ。目が覚めてしまい、妻とおしゃべり。「起こされちゃだたけど、あの人達いて、よかったかも。いなかったら私達だけだもん」「こんな早くに出発して、どこ行くんだろう?朝ご飯、食べに行ったら、いたりして」なんて、話してたら、眠くなって寝ちゃった。起きたら、朝ご飯の時間。別館へ行く途中、管理人さんとおしゃべり。(ん!?昨日と似てる)「よく眠れましたか?朝から、騒がしくなかったですか?」「一度、起こされちゃいましたけど、また、寝ました」「写真家さんの様です」食事場所に着くと、靴が沢山。もう一組の人達が、戻って来ていた。てっきり出発したと思ってたけど、写真を撮りにいってたんだね。朝食後、かる〜く部屋を掃除(これもルール)して、管理人さんにお別れの挨拶。しばらく見送ってくれた。言葉遣いも対応も、とっても丁寧だった。お世話になりました。


この旅のメインイベント、クリンソウ群生地へ。ここは、個人所有の敷地内を開放しているそうだ。そこそこに、変わった形のかわいい花が咲いている。名前の由来は、お寺の屋根のてっぺんにある、わっか「九輪」。確かに似ている。上から見ると、花火みたい。お花好きの妻も、喜んでくれたようだ。来てよかった。帰りは、バス。自然保護の為、一般の車はここまで来られない。車中から、お猿の道路横断を見物し、終点の赤沼に到着。駐車場待ちの車、バスを待つ人でごった返している。施設が古くてちょっと…って感じだったけど、あそこに泊まってよかった。とーってもイイ天気なんで、ワタスゲを見に戦場ヶ原へ。踵を返し竜頭の滝を目指す。秋に来た時は、黄色だったカラマツが、今は、緑。新緑の季節を味わいながら、ゆっくり歩いて竜頭の滝に到着。梅雨時だから、雨覚悟だったけど、晴れるとは、思わなかった。いい旅だった。