金城と玉城

約1ヶ月前、西表旅行を申し込みにJTBへ。7/1〜4で申し込むが、7/2ホテル満室で×。前か後ろにずらそうとしたが、6/29、7/5も満室とゆーことで、6/30〜7/4開催の月夜カヌーを諦め、7/8〜11で予約。が、諦め切れず、毎日ネットでホテルの空き状況を確認。ある日、JTBANAのツアーは、満室となっているが、ホテルのHPでは、7/3〜6が空き有りに。自分でホテル&航空チケットを取るのとツアーの代金は大差無しとわかり、早速、予約。キャンセルする為、JTBへ。予約時、いろいろと調べてくれたのにごめんなさい。てなことがあって、とうとう出発の日を迎える。
−初日−

台風は発生していない。安心して飛行機に乗り込む。那覇到着が遅れ、石垣行きの搭乗口へ急ぐ。「こんな時に限って一番遠いトコだなんて」と思っていたら、搭乗口が変更になったことが判明。降りたトコの隣りだった。石垣空港到着。携帯の電源を入れると、搭乗口が変更になったとのメール受信。便利なんだか不便なんだか。空港を出ると強い日差し。でも沖縄に来た実感が湧かない。バスに乗りフェリー乗り場へ。お昼ご飯を食べにぷらぷら歩き、テキトーなところでソーキソバを食べる。これでもまだ沖縄に来た実感が湧かない。orionを飲んでいないからか?フェリーに乗り西表到着。ホテルにチェックインし、温泉で汗を流す。長旅でお疲れモード。晩御飯を食べて月夜カヌーへ。去年は9月だったので、スタート時には既に暗くなっていたが、今回は、まだ空が明るい。サンセットからの月夜カヌー。左には赤く染まる雲。右には真ん丸の月。なかなかイイ感じ。日が落ちるにつれ、月が輝きを増してゆく。1トップの妻が、カヌーの舳先に頭を乗せ、仰向けに寝転ぶ。1ボランチの自分も、無理やり仰向けに寝転び、リュウキュウアカショウビンのキレイな鳴き声を聞きながら、浅瀬を漂う。自然に癒され、旅の疲れが吹っ飛んだ。ひとっ風呂浴びて、ベランダで月を眺めながらorionを飲む。最高ーっ!

−2日目−

ジャングルトレッキングへ。片道2時間歩いて「ユツン三段の滝」を目指す。今日のガイドさん、時折冗談が混ざり、何がホントで何が冗談なのか分からなくなる。「ハブに噛まれたら噛み返すといいです」怯んで離してくれるのかな?と思ったら「毒がまわり回ってハブに戻るから」なことねーよ。「これが世界最大のしじみ。シレナシジミ。普段は、潜ってて見れないけど、今日はたまたま出てきてるね。ホントは、さっき置いておいた。ヤラセだよ」なんてことも。こんな冗談とホントのガイドを聞き分けながらジャングルを歩き、やっと三段の滝に到着。滝に打たれ火照った体をクールダウン。お弁当を食べてエネルギー満タン。滝上に向けて出発だ。ひらひらと漂う日本最大の蝶「オオゴマダラ」と鬼ごっご。葉っぱにそっくりな「コノハチョウ」とかくれんぼ。しっぽを掴まれて固まる「キノボリトカゲ」と戯れ、滝上に到着。青い海、青い空、緑の大地。気持ちイー!

−3日目−

5時に目覚ましをセットするも、5分前に目が覚める。昨日も一昨日も目覚ましが鳴る数分前に目が覚めた。今日は「早朝サガリバナカヌー」だ。一昨日の月夜カヌーの時、サガリバナが沢山咲いていて、「これからがピークですよ」とガイドさん。期待を胸に車に乗り込む。金星と水星が輝く空を見ながら車に揺られていると、運転手さんが、「アカショウビンが道路を歩いて行きましたね」と教えてくれたが、時既に遅し、見逃した。マイラ川に到着。カヌーに乗り込み出発!鳥の鳴き声を聞きながらパドルを漕いでいると、ブロロロローっとエンジン音。「おじいが畑仕事始めましたね。よく地元のおじいとお酒を飲むんですが、明日早いんでこれでってゆーのは、通用しません。寝ずに飲んでけばいいって言われます。フツー冗談だけど、マジなんです」とガイドさん。軟らかい日差しを背に受け更に進むと、かすかに甘〜い香りがしてきた。サガリバナがちらほら水面を流れてくる。絵になるねぇ。どんどん甘い香りが強くなってくる。「みなさんパドル漕ぐの上手なんで結構ハイペースです。気に入ったトコがあったら、ゆっくり写真撮っていですよ」とガイドさん。その言葉通り、思い思いのスポットで写真を撮る。「ここでお茶でも飲んで休憩しましょう」とさんぴん茶を頂く。カヌーに乗りながら茶をすすり、ひと休み。「じゃ帰りましょうか」の合図で帰路につく。とアカショウビンの鳴き声。枝に止まっているアカショウビンを発見!ちょっと遠くてよく分からないなあと思っていたら、「これでどお?」ってな感じに、頭上を飛んで行った。見られてよかった!


ホテルに帰り、朝御飯を食べて、ひと眠り。午後から、ラグーントレッキングへ。干潟をバックに写真を撮っていたら、サガリバナのガイドさんが歩いてきた。かるく会釈。そー言えば別れ際「すぐ次のツアーなんです」って言ってたっけ。ハードだなあ。「ビニール袋みたいなのがあったら、クラゲですら触らないで出下さいね」との注意事項を聞いて出発。足首くらいの水深のところを黒い長〜いものがニョロニョロと泳いでいった。ウツボだ!岩影にはちょっとカラフルなウツボが口をパクパク。自然は危険だらけだ。イソギンチャクに隠れるクマノミや石ころみたいなカニ、でっかい貝を観察。小さいオレンジ色のものがウロチョロ。イカの形をしている。手ですくってまじまじ観察。やっぱりイカだ。妻がナマコに興味深々。「ぐちゃぐちゃにしても生き返るんだよね。最強だね」とナマコを触っている。ガイドさんから「手、臭くなりますよ」と言われても止めない。岸辺でお茶を飲んでひと休み。妻の手を嗅いだらチョー臭かったんで思わず「くさっ」っと叫んでしまった。帰りは岸沿いを歩く。ソコソコに住居後が。中には居住中って感じの生活感漂うところも。ガイドさんの後をついて行くと大きな洞窟。「ぼくのパワースポットです」とガイドさん。ひんやりとした風が洞窟から流れてくる。なんだか神聖な感じ。「中にはまだ、入ってないんです。もしかしたら、風葬といって、ここに亡くなられた方を安置していたかもしれないので。そうでなくても、何か神聖な感じがするので、むやみやたらと入ってはいけないかなと。地元のおじいに聞いてからにしようと思ってます」どのツアーもそうだけど、ガイドさんが楽しそう。もしかしたら、一番楽しんでるかも!?好きこそものの上手なれ。


晩御飯は、コースメニューに島野菜の天ぷらを追加。ナーベラー、ヒカゲヘゴ、オオタニワタリマコモダケの天ぷらだ。中でもマコモダケが食べたかった。初めて来た時に食べ、また食べたいなあと思っていて食べていなかった。やっぱり、美味しい!ビールにも合う!夕食後、ナイトツアーへ。これが最後のツアーだ。ガイドさんは、お昼と同じ。夜もお願いしま〜す。ヤモリを捕まえ「摩擦で引っ掛かるんですよ。吸盤じゃないんです」とガイドさん。触ってみると、プニプニのザラザラ。木に登っているカニ、浅瀬を泳ぐサヨリなどを観察。大取りに、ヤシガニ。ちょっと小振りだけど、見られてよかった。ホテルに着く直前の車中で、「ホテルの敷地内でホタルが見れますよ。もうツアーの終了時間なんで、見たければ後で声掛けて下さい」とガイドさん。フロントで懐中電灯を返し「ありがとうございました」とお礼を言うが、みんな帰る気配なし。「ん?ホタル見に行きますか?じゃ、延長戦です」と再び懐中電灯を受け取り出発。ついでに花開いたサガリバナを見て、ホタルを探す。緑色の小さな光。「これ幼虫なんですよ」とガイドさんが捕まえて見せてくれた。光だけを見た方がいいね。延長戦までしてくれてありがとー!

−最終日−
朝一の送迎バスでホテルを出る。運転手さんが、いろいろとガイドしてくれる。クイナ見れないかなあと思いながら話を聞いていると、ヒョコヒョコ歩くクイナ発見。話を遮って「クイナだ!」と叫んでしまった。車を止めてくれたのでじっくり観察。「長くは無理だけど、一応飛べるんですよ」と運転手さんが言うと、聞いていたかのように、バタバターっと低空飛行して行った。空港で最後のソーキソバを食べ、出発ロビーで最後のorionを飲む。来年、新しい石垣空港が出来るそーなので、ここも最後か。この寂れ感がイイんだけどな。機中で恒例のブラックジューシーとかまぼこのおむずびを食べる。妻が販売者の名前を見て「金城と玉城だって。こっちは金でこっちは玉だ」と呟く。何を言ったか気づいて笑っている。落ちが下ネタになってしまった。