リベンジ


去年、台風で石垣1泊2日の旅となってしまったリベンジを誓い、西表3泊4日の旅へ。石垣港に到着し、フェリーを待つ間、「去年はここまでだったなあ」なんて話しているとTVで台風14号発生の知らせ。位置、予想進路を見ると帰りがヤバそう。「思いっきり遊んで、帰れないってことになるならいいか」と開き直る。フェーリーに乗り込み西表島に上陸。リベンジ達成!3泊なので、遊べるのは2日。着いたその日に恒例のナイトツアーに参加。イリオモテヤマネコを見ることを僅かに期待する。いろいろな夜行性の生き物を見るツアーだが、なかなか見つからない。ロスタイムに入ってちょっと小ぶりのヤシガニくん発見。「持ってみたい人」と言われ、これなら持てそうと思い、ハイと一番に返事をする。一瞬持てたがツルッと滑ってファンブル。持ったことにしよう。


2日目は、ナーラの滝ツアーに参加。5年前に利用したショップを今回も利用。ガイドさんも同じ人だ。片道2時間カヌーを漕ぎ、ナーラの滝を目指す。往復15kと聞き「15kなら余裕なんじゃない?」なんて根拠もない自信を持って出発。最初はカヌー&シャワートレッキングのコースを申し込んだが、「秋の気配を感じる様な水温になっていると思うので、ナーラの滝ツアーのほうがいいと思います」と言われ、このコースに変更した。その通り、焼き付けるような暑さはない。カヌーを漕ぐには最高かも。今回はガイドさんが2名。一人は研修中。その研修中のガイドさんとお話ししながらカヌーを漕ぐ。日立出身で西表に来るときに、日立から東京までチャリで行くってのを敢行したそうだ。やはりガイドになる人は一味違う。途中、お目当てのミナミコメツキガニに遭遇。近づくと一斉に逃げ出し、砂に潜り込む。休憩を入れながら2時間漕いで30分トレッキングしてナーラの滝に到着。滝壺に飛び込んだり、滝に打たれたりして遊ぶ。いっぱい遊んだ後は、お昼ご飯。やはり沖縄そばだ。自然の中で食べる沖縄そばは格別だ。来た道を戻り、再びカヌーに乗り込む。ナーラ川の河口に近付く。それは、このツアーの終わりが近付いていることを意味する。腕がパンパン、肩が痛くなってきたが、終わってしまうのがもったいない。白浜港に到着。ツアー終了。もうちょっと漕ぎたかったな。


3日目は、機織り体験。ホテルへ入る道にポツンと家がある。なんだろう?と気になっていたが、素通りしていた。ホテルのHPで、機織りや染め物体験、シーサー作りが出来る場所だと分かって予約した。お店に入ると、とっても気さくなおばちゃん登場。織り方の説明してくれている間も笑顔が絶えない。こっちもつられて笑顔になる。いろんな色の糸を好きなように選び、組合せて織ってゆく。「どれくらい織ります?この後、予定あるの?」と聞かれ、「一応、お昼くらいまで。でも、特に予定はないので、満足するまで」と答える。何気に真剣になる。疲れたところで終了。なかなかイイ作品が出来上がった。とっても楽しい時間を過ごせて大満足。


午後からはレンタカーを借りてお昼ご飯を食べに行く。どこに食べに行こうかと迷ったが、結局、いつもと同じ「唐変木」へ。妻は、一昨年、品切れで食べられなかったカニ汁の大。小中大があるが、大しか残っていないので大奮発だ。自分は、食べたことがないイノシシ汁。もちろん、マンゴージュースとバナナジュース、それに田芋パイも注文。チョーお腹いっぱいになった。ここでも大満足。


晩御飯を食べて最後のプログラム。満月の前5日間だけ開催されるナイトカヌーに参加。参加者は二人だけ。ガイドさん一人とホテルのフロントから一人の計4名。フロントの方は、「表向きは、お客さんから聞かれたときに答えられるように」とのことで同行されたそうだ。前日は、8名だったそうで、「静か〜に月を眺めていたいのに、いろんなトコから話し声が聞こえてくると雰囲気が台無し」とガイドさん。肯ける。まずは、ユツン川を上流へ。月明かりの中、コノハズクの鳴き声を聞きながらカヌーを漕ぐ。とっても心が休まる。これ以上は、川幅が狭くなり暗いのでキケンってことで折り返す。下流へ向かい海に出る。風もなくとーっても静か。「今日は、最高のコンディションですよ。時間を延長したいくらい」とガイドさん。「構わないですよ。内緒にしておきますから」と答える。妻が、ガイドさんから「前に乗る人は、頭を舳先に乗せて仰向けに寝ると気持ちイイですよ」と言われたことを思い出し、その通りやってみる。「頭から全身、体中がキレイになってゆくよ」と妻。自分は天を仰ぎ、ぼーっと空を見上げる。心がキレイになってゆく。ガイドさんの「ゆっくり、戻りましょうか」の一言で我に返り、川を目指す。船着き場に到着しツアー終了。ここで「シルエットの写真撮りましょう」とガイドさん。何度も撮り直してくれて撮れた写真が、チョーカッコイイ!イイ写真をありがとう!
4日目。とうとう帰る日。台風は逸れ、すんなり帰宅。あっとゆー間の4日間だった。毎回、違う面白さを教えてくれる西表。まだ、知らない西表がたくさんありそう。