三文の徳

6時に目覚ましが鳴る。目覚ましを止めるが。寒くて布団から出られない。「エントリしなきゃよかった」と思い始める。トイレに行きたくなったので、仕方なく布団を出る。着替えて、朝ごはんを食べ出発。スゴイ風だ。更に滅入る。駅で電車を待っていると、富士山がキレイに見えた。妻が「三文の徳の内の一文だね」と呟く。確かに、ほんのちょっといいことがあったかなって感じで、少しポジティブになる。会場に着くと、もっとスゴイ風になっている。またまた、トーンダウン。テントの裏で風を避けていると、テントが傾いた。危ないのでテントから離れる。そうこうしている内に、スタート時間。ハーフの参加者は、2000人と少なめ。タイム2時間以上のスタートラインからスタート!しばらくは追い風。「江戸川沿いに出たらスゴイことになるんだろうな」と思いながら走る。目の前に赤鬼の扮装をしたランナーがいる。同じペースなので、赤鬼さんを見ながら進む。前方に、土手が見えた。覚悟を決めて土手沿いの道に出る。が、それほど風を受けない。よかった。5k地点で30分経過。思ったより早いペース。その後も赤鬼さんを見ながら進む。10k地点で1時間経過。ここで、江戸川とはお別れ。これで一安心と思ったら、向かい風に。15k地点で1時間30分経過。ここまではイイ感じだったが、だんだん赤鬼さんに離されていく。キツクなってきたので回りを見て紛らわす。そこら中で大渋滞だ。マンションの駐車場の出口では、住民が交通整理のボランティアに怒鳴っている。「何を今更言ってるんだ?事前に分かってただろ。」と思ったが、自分が逆の立場になったらあーなるかもね。なんか、ごめんなさいって思っちゃう。車と一緒に走ったりで、もうちょっとコースを考えた方がいいかもね。そんなことを考えたせいか(人のせいにするな)残り2k地点でかなりキツクなり、なんとか走っている状態に。あと1kってところで見慣れた顔を発見。妻の声援を受け、最後のひと踏ん張り。FINISHラインを通過した時、時計は、2時間7分52秒だった。ギリで自己ベスト更新だ。残りの二文がここにあった。