高地トレーニング

世間一般は、夏休み。自分も夏休みらしいことをしたくて、玉原(たんばら)ラベンダーパークへ行った。ネットで見つけて、行ってみようかなと思っていた所だ。冬は、スキー場、夏は、ラベンダー畑になる。「玉原高地トレーニング1泊2日の旅」始まり始まりぃ。

8月10日9時出発。電車・バスを乗り継ぎ、13時ラベンダーパーク到着。まずは、ラベンダーパークのチケットを貰う為、今日お泊りするペンション「ハートレストクラブ1959」へ。そのペンションは、ペンションヴィレッジと言って、ペンションが、十数件並んでいるエリアの一番奥にある。


チケットを受け取り、ラベンダーパークに入場。スキー場なので、リフトで登ることが出来るが、高地トレーニングを兼ねているので、そんなものには乗らない(ホントは、片道450円もするから止めただけだが)。まずは、坂道を一気に“歩いて”登る。息がキレル、足が重い。標高1100mの為?旅疲れ?トレーニング不足か。
中腹まで登ったところで、お昼御飯を兼ねて休憩。なんか懐かしいと思ったら、スキー場の食堂だからだ。もう、何年スキーしてないんだろう?ひと休みして、ラベンダーを愛でながらトレーニング再開。やっと、一番上に到着。結構、日差しがキツクて暑い。


ちょっと休憩してから、入場ゲートへ戻る。小腹が空いたので、焼きとうもろこしを食べる。ここで、急激に睡魔が襲って来た。妻が、とうもろこしを買いに行っている間、コックリコックリしてしまった。ペンションへ戻って、風呂でも入ろうと思い、バスタブにお湯を溜めようとするが、お湯がチョロチョロしか出ない。ま、じゃーないと思って、待っている間、一眠りしてしまった。その間、妻は、石鹸が無かったので、ラベンダーパークへ行って、ラベンダー石鹸を買いに行っていた。やっとお湯が溜まり、妻が入浴。シャワーもチョロチョロしか出なかったので、大変だったらしく、ちょっと御機嫌ナナメ。自分も入ろうと思ったが、お湯が溜まる前に、夕食の時間になってしまった。夕食は、とっても美味しくて、ボリュームも充分で、大満足。妻の機嫌も直ったかな?

夕食後、散歩に行こうと思って、外へ出ると、ペンションのオーナーから、「迷子にならないようにね」と言われた。確かに真っ暗なので、ヘンなとこに入ったら戻って来れそうもないが、昼も通った前の道をちょっと歩くだけなので、軽く「分かりましたぁ」と答えた。そしたらオーナー夫人から、「出るから気を付けて」と言われ、幽霊でも出るのかと思い、不安そうな顔を向けると、「ここいらへんは、熊の生息域だから。今は、人が沢山いるから大丈夫だけど、森には入らないでね。」と言われ、今度は、「はいっ!」と真面目に返事をしてしまった。あいにく曇り空で星が見えないし、熊にも会いたくないので、直ぐにUターン。ペンションへ戻って階段を登ると、バスルームと書いてあるドアを発見!風呂場は、別だったか!自分は、ゆっくりとこっちの風呂に入った。いい湯だったよぉ。
 
10時に寝て7時起きる。ぐっすり眠れた。朝御飯は、8時なので、それまでまどろむ。8時になって、お腹ペコペコで朝御飯を食べる。これも美味しいかった。チェックアウト時、今日は、玉原湿原へ行こうと思っているので、行き方を教えてもらうと、「ブナ平が、お勧め。天使が舞い降りてきそうな雰囲気よ。」とオーナー夫人に言われて、玉原湿原〜ブナ平のルートに決定。

玉原湿原の手前に、湧き水があった。とっても冷たくて美味しかった。


玉原湿原に入る。とっても清々しい。イメージどおりの場所だった。
玉原湿原からブナ平への道は、何気に険しく、思わぬトレーニングとなった。西表を思い出しながら登って行くと、平らな場所へ出た。ここが、ブナ平だ。
自分が思ったのは、「妖精が出てきそうな雰囲気」かな。


湿原の入り口の手前へ通じる道を「ブナ地蔵」(根がお地蔵さんみたいになってる)、「幹の太いブナ」(ただ太いってだけ?)を横目に進む。
途中、すれ違ったおばさんが、鈴を持っていた。熊と会わないようにする為か?それから、地面にフンらしきものを発見!小さいから熊ではない?暫く歩くと、大きいフンが!よく見ると、木だった。森の中、熊さんには出会わず道路に出る。気のせいか、帰り道のほうが、早かったような。預けていた荷物を取りに、ペンションへ戻り、オーナー夫人とさよならして帰りました。